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XS650(XS1B) バックミラー

いかにも旧車っぽいXS1のバックミラー、右が256-26290-00で左が256-26290-10ですが両方とも販売終了で部品は出ません。

今付いているのは純正品なのですが、車検の時にクレームが来そうなくらいサビサビだし右は鏡が割れて有りません。機会が有れば純正品を再メッキするのも悪く有りませんが、今のところは相当品を探して装着するしか有りません。

レバー類に取付用の穴が無いので必然的にクランプ式となります。全体のデザインから考えると丸形の100mm径程度は欲しいところです。

このような条件で探して、最終的にPOSH(OFFICIAL)のロングミラーラウンドという商品を購入しました。1個が2,700円位します。私的にはかなり苦しい値段ですが、保安部品は仕方有りません。


ここにはミラーの全体画像があります。

付けてみました。この商品は左右対称なので同じ物を2個手配しました。左右共通化のために?ステーの下の方は直線になっているのですが、そのままでは旨く位置が出ません。そのために万力に鋏んでXS1の純正と同じ角度に曲げてやりました。

メッキ後に曲げているので、メッキの微小な割れや剥離が発生していると思います。でも今までよりも1000倍は綺麗なので気になりません(笑)。

遠目には純正品に見えます。それっぽく付いています。しかし以下に記載するように細かい問題点も有ります。


ここには新旧のミラー比較画像があります。

ステーが細いです。8mmしかありません。純正品は10mm有りますので比べてみると見た目の剛性感が不足して見えます。SRの改造車あたりをターゲットにしているようですが、8mmはちょっと細すぎませんか・・・メーカーさん。

ただ、振動に対しては細いから一概に悪いとは言えず、重量分布とのバランスの話になります。まだ走っていないので詳細は解りませんが、停止状態でアクセルを煽っただけではそれほど悪くない感じです。

それとミラーの裏面。車体で言うと前側の光沢が嫌らしい程のクロームです。これは好き好きでしょうが、私は純正の色合いの方が好みです。


ここには取付部の詳細画像があります。

新しいミラーのクランプ部です。基本的な構造はXS1と同じなのですが性能面では全く駄目です。クランプのバンドがくっつくまでM10のナットを締め上げても、ミラーは簡単にくるくる回ってしまうのです。

綺麗なクロームメッキの軸を2点の接触で押さえているだけですから、基本的な固定力が不足しているようです。XS1の金具と比べてみると解りますが、スリーブ状の部品の形状に工夫が足りないようです。


ここには対策後の取付部画像が有ります。

多少の形は我慢できますが機能を満足しないのは駄目です。XS1の取付部品を組み合わせて対策を行いました。

作業台の下に転がっていた内径8mmx外径10mmのパイプを切断してステーにかぶせます。その状態でXS1の取付金具に差し込んで固定しました。

完全では有りませんが、普通に使ったりちょっと触ったくらいでは動かなくなりました。適当に隙間が錆びてくれば(笑)、しっかりと固定されることでしょう。


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