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XS650(XS1B) バッテリーボックス修理

そろそろバッテリーでも買おうかと言うところで、錆だらけでバッテリーが抜けそうなバッテリーボックスを修理しておきます。

出来ることならTX650のボックスを無理矢理でもつけて、GX250と同じ12AHのバッテリーを積みたい所です。しかしエアクリーナまで改造しないと付かないので、今回はとりあえず純正のままで5.5AHを付けることにしました。


ここには穴だらけのバッテリーボックスの画像があります。

錆落としをする前から穴は解っていましたが、落とせば落とすほど穴が拡大してきます(笑)。「その辺でこらえてください」と叫びながらドリルで錆を落としました。

錆の大半はバッテリーの下の部分です。この部分は外が綺麗なオートバイでも結構痛んでいますから、このXSだけ嘆かなくても良いと自分を慰めます。

板金の腕があればゼロから作りたい所ですが、そう言う腕もないし作るなら12AHが入るのにしたいので今回はこのままで安直に修理します。 理屈はどうあれ何時もそうですが・・・


ここには準備したアルミ板の画像があります。

底にアルミ板で裏打ちをすることにしました。底だけでは弱いので4辺を30mmくらい立ち上げて接着し、その剪断でなんとか持たせようという魂胆です。

見える所じゃ無いし後で塗装もしますから、ガレージの外に転がっていた0.5mmくらいのアルミ板を使いました。ちょっと硬いのでもしかしたらジュラルミンだったかもしれません。

水抜きの穴も位置を合わせて開けておきます。


ここにはアルミ板を接着した画像があります。

適当に形が合ったら、中に落とし込んでエポキシで接着しました。エポキシが十分に無かったので、周辺部は後でスーパーXを充填しています。計画性が無くて良くない作業でした。


ここには塗装中の画像があります。

塗装はGX250で具合が良かったアンダーコートを使いました。何時までも半乾燥みたいなイメージですが、物がぶつかっても剥げないし錆っぽい面への密着性も良いです。見た目が悪いので流石に見えるところには使えませんが。

適当に吹き付けて、後はラッカーシンナーで濡らした刷毛で塗り広げます。こうやると面が綺麗になるし、隙間などに押し込むことも出来ます。


ここには完成したボックスの画像があります。

できあがりです。見た目は悪いけど腐食性の環境下では結構強くてお気に入りの処理になりました。

中に入れるバッテリーは、当然スーパーチープツールズの2,100円くらいのになるでしょう。オートバイ用としては激安ですが、軽トラ用ならもっと安くその辺の店で買えるのも変な話です。いっそのことタンデムシートを外して軽トラのバッテリーでも積みましょうか。


ここには防振ゴムの画像があります。

このボックスをフレームにつり下げて居る防振ゴムのうち前の方。純正番号で256-21729-00を注文したのですが、来たのは2J2-21729-00でした。2J2はSR500らしいです。

内径・外径・外周の形状までは一緒なのですが長さが違います。2J2にはちょうど端面のふさがっている部分が有りません。このままではフレーム側の棒が突き抜けて当たりそうなので、適当なゴム板を切って入れてみました。

しかし端面のゴム板の有無を試してみると、ゴム板無しでしっくりと位置が決まることが解りました。そこで最終的にはゴム板を廃止して、2J2の部品をそのまま使っています。

後ろの防振ゴムはパーツリスト通り、256-21747-00が来ました。どちらもゴムの硬さが全く違います。35年の歳月を感じます。


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