RIGHT STUFF, Inc.

Right Stuff Wrong Stuff


ユニクロ再メッキ

再メッキという物を経験したことが無かったので、試しに1回頼んでみました。燃料キャップの中身など、塗装では無理な部分が出てきたのも理由の一つです。クロームは高いのでユニクロで、依頼先は有限会社ヤマダという所です。

近所でも直方や北九州まで足を伸ばせばメッキ屋はいくつかありますが、素人の少量を相手にしてくれる所を探すのが大変なので、ネットで対応しますと書いてある所に決めた次第です。

個人相手で5kgが3,000円という価格も嬉しいし、基本的に1-2日で返送してくれるという短納期も嬉しい会社です。ただ、下地の処理は自分でしておく必要があります。今回の依頼は下地の状態が仕上がりにどの程度影響するかを検証する意味合いも有りました。


ここにはメッキ後の部品が有ります。

メッキ前の写真を取り忘れてしまいました。慌てて梱包して発送したので・・・

サビサビの真っ赤っかがこんなになって帰ってきました。物に依りますが新品に近い状態の仕上がりの物も有ります。しかしパッとしない仕上がりの物も有ります。


ここにはメッキ状態の比較画像があります。

後輪のシャフトを引く部分です。ここは錆が酷かったのですが浮き錆を落としただけで依頼しました。ナットに鋏まれて錆が出ていなかった部分は綺麗です。新品に近い光沢が有ります。当然クロームの光沢では有りませんが。

しかし浮き錆を落としただけの部分はザラザラです。依頼前よりもざらついた感じが強調された気配すら有ります。メッキの性質として尖った部分につきやすいと言うのが有ったと思います。製鉄所のメッキラインでも板の両側にはエッジマスクという装置が被さっています。

適当に浮き錆を落としただけの部品では、表面に多数の凹凸が残っています。この凹凸をメッキがさらに強調するように被さってきて、できあがりは光沢のあるザラザラ状態になってしまったと思われます。


ここにはメッキしたパーツの取付状態の画像があります。

作業途中の車体に再メッキしたブレーキアームだけを装着してみました。滅茶苦茶浮いてます(笑)。他も磨けとプレッシャーがかかります。

この部品は本来クロームメッキだったのですがユニクロにまとめて出してみました。私的にはこの状態でも十分に許容範囲です。表面をもう少し磨き込んで再メッキに出せば十分すぎる仕上がりになるでしょう。

オリジナル以上にピカピカのレストアを求めている人には絶対に向きませんが、古いオートバイを「修理」しながら乗っている人にはクローム→ユニクロも悪くない選択肢だと感じます。いくつかのクロームメッキの部品に関して、綺麗に磨いてユニクロで済ます決心をしました。


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