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XS650(XS1B) 燃料コックのO/H

タンクの中ほどの痛みは無かったのですが、今後のことを思って燃料コックもO/Hして消耗部品を交換しました。

私のは1970年式のXS650(通称XS1B)ですが、燃料コックはTX650の物が付いているようです。違いはフィルター室に成っている裏蓋の固定ビスが2本→3本へ変更されたことです。

重要度と締め付け面積から考えると、3本へ正常進化したと考えられる部分です。もしかしたら燃料漏れの車両には対策品の3本ビスコックと交換していたのかもしれませんし、ロットによっては最初から3本ビスタイプが付いてきたのかもしれません。


ここには燃料コックの分解画像があります。

簡単な清掃後にパーツリスト的に並べた画像です。裏蓋のフィルター付きニップルを外していないのは、綺麗で漏れも無かったのと、ここのガスケット256-24528-00が出なかったからです。同様にドレーン部のガスケット801-24437-00も出ませんでしたが、再利用でも何とかなるだろうと考えてこちらは外してしまいました。

それ以外の消耗品は全て出ました。タンク取付部のガスケット256-24512-00は599円。裏蓋のガスケット447-24522-00 は725円!。4個穴が空いたゴム製のバルブ137-25423-00は221円。タンク固定ビスの丸いシールワッシャー90202-06010は74円でした。

中には相当高いガスケットも有りました。弾力が少しでも残っていれば、液体パッキンを併用して再利用してしまった事でしょう(笑)。

ビス類は基本的に全部交換します。あまり強度が問題になるような場所では無いので、ホームセンターのビスで十分です。ステンレスが入手できる場所はステンレスにします。

タンク固定用のM6x15位のビスはスペシャルで座付きでした。この部分はプラス頭だと緩めるのに苦労する所ですから、六角穴付きか小型六角の座付きボルトを探してきて交換したい所です。


ここには燃料コックのフィルター画像が有ります。

裏蓋のフィルターです。キャブへ行くニップル入り口に結構細かいメッシュの金網が付いています。ここに付いていると言うことは、サクションパイプや4つ穴のゴムバルブ部分にはゴミが来ると言うことに成ります。


ここには追加したフィルター画像が有ります。

数年後の車種からはタンク内に樹脂製のフィルターを設けてある物が多くあります。これだと燃料コックその物にゴミが到達しません。完全では有りませんが、基本思想はこちらの方が正しいと思います。

アメリカのXS1用リプロパーツ屋さんでは、サクションパイプの先端に取り付ける小型フィルターを売っています。送料を考えるとこれだけを買う気にはなりません。サビサビタンクの対策として、大きなゴミを取るフィルターを自作で追加することにしました。

ホームセンターで0.3mmと書いた真鍮メッシュを買ってきました。第一段階の大きなゴミを取るには丁度良さそうです。これだけで済ますには目が大きすぎますが。

パイプ状に成型してサクションパイプに半田付けしました。


ここにはタンク取付部の画像が有ります。

燃料タンク側の取付穴がギリギリでした。金網を付けたら入りません・・・。仕方ないのでヤスリで0.5mmくらい長穴の幅を広げました。錆取り後にタンクコーティングするので、この段階で地肌が出ても良しとしましょう。


ここにはO/H完了後の燃料コック画像が有ります。

完成です。ウェーブワッシャ押さえを兼ねた銘板は再メッキしました。他の部品もまとめてユニクロメッキです。最低価格が3,000円と言うことなので、小物を単品で出すなら純正部品を取った方がましです。他の部品とまとめてなら1個が100円以下で済むのでこちらの方が良さそうです。


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