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ラビット90 燃料コックの清掃

松本から持ち帰って実家に放置していたラビット90。GX250が実用的に使えるようになったのでこちらも弄ってみることにしました。

混合仕様のバイクなのでGX250程は燃料系が痛んでいないと期待して・・・


ここにはラビット90の全体画像があります。

キックは降りるのでエンジンに致命的な故障は無いみたいです。仮のバッテリーを付けてメインスイッチをひねると電源が入りました。二段階ひねるとヘッドライトが点いてしまいました。楽勝かも(^^)。

次にプラグを外してセルボタンを押すとエンジンが回ります。プラグからは悪くない火花が出ています。こうなるとカバーを外してキャブを確認するしか有りません。

キャブは残っていた混合燃料が蒸発し、若干の2サイクルオイルが溜まっていました。しかし掃除する必要を全く感じないほどの程度の良さです。写真を撮る必要も無いくらいです。これだから混合のバイクは好きです。

フロートのニードルバルブが若干の段付き摩耗を起こしていたので、ドリルにくわえてダイヤモンドヤスリで成型し、コンパウンドを付けてシートとコンコン摺り合わせしておきました。


ここにはラビットの燃料コックを分解した画像があります。

大いなる期待を抱きながら燃料コックを回そうとしたら・・・回りませんでした。仕方がないのでタンク毎外してコックを分解します。

タンクにとコックには少し問題がありました。内面全部が錆で覆われており内部には砂のような錆が堆積しています。コックの通路なども硬い異物で詰まっています。ここだけは少し手をかける必要がありそうです。手始めに燃料コックを分解します。

通路を針金とドリルを使って開通させていたら、メインのパイプが腐って折れてしまいました。外径3.5mmの真鍮パイプでいけそうだったので、手持ちのパイプを切って元通りに圧入しておきます。

パイプ部分は修理できましたが、このコックには少し不安項目が残っています。燃料溜まりと本体の間にはパッキンが有りそうな気がします。将来的に耐ガソリンのゴム板で作る必要が出てくるかもしれません。

また車体外に出てノブを付ける部分の爪が1個折れています。旋盤が来て使えるようになったら最初に真鍮棒から削りだして作りたい部品です。


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