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GX250 リヤサスの交換

ロッドもスプリングも錆びてオイルはダダ漏れ。外して左右を押し比べてみるとダンパーの効きに偉く差がある・・・いくら何でも交換せんといかんやろ。。。こんな状態のGX250のリヤサス。

とは言っても巷でよく見るオーリンズとかカヤバとかを買う金もないし、このバイクをそう言う用途に使う気もない。さらに純正品も高くて買えないだろうし既に欠品かも・・・と言う事でお得意の安物路線へ一直線(笑)。


ここには新しいサスペンションの画像があります。

最初に候補に挙がったのはGAZIMDIの2社。GAZIは色遣いがちょっと・・・なのと、太いスプリングが下まで伸びているのでチェーンケースとブレーキホースに干渉するのでボツ。MDIは長さが微妙に違っていたのと、販売店が相当硬いみたいに書いていたのでこっちもボツ。

色々探して見つけたのがこのリヤサス。ガス室付きでスプリングもダブルレート。長さ調整も可能で色合いも何とか許容範囲。値段は驚きの18,000円だったので問題なし。

NICETECT(NTC)という会社の製品で型番はSHQR-2B-310。販売店の説明ではSR400用となっていたので、重量も速さも大きな違いは無いから良かろうと深く考えずに購入。GAZIにはダンパー調整機構があるらしいけど、こいつは調整が無いので少し心配。


ここにはサスペンションのブッシュ比較画像があります。

長さは310mmから320mmの範囲で調節可能なので、現在装着中の315mmに対してぴったり。ただ、上下のボルト径が違っていた。購入したままでは上がΦ12mmで下がΦ10mmとなっている。(写真下)

GX250は上がΦ10mmで下がΦ14mmなのでブッシュの組み替えが必要となった。まず下のΦ10mmを抜いて上のΦ12と交換。これで上がΦ10mmになった。この時点で下のゴム穴を測定するとΦ14.5mm位ある。(写真上)

ブッシュの外径が15mmなのでこんな物。ここに14/15のブッシュを製作して入れるのは厚みが現実的じゃ無いし、ゴムを18mm位まで削って14/18のブッシュを作って入れるのは面倒くさい・・・と言う事でこのままΦ14mmのシャフトに突っ込んでお終いにすることにした。

実際には平ワッシャとナットで側面を締め付けるために、ゴムのヤング率やらポアソン比から計算するとΦ13.5mmくらいまで狭まっていて丁度良い計算。計算してないけど(笑)。


ここには新旧サスの比較画像があります。

装着前と装着後の写真。どちらもサビサビで汚いだけ・・・来週はチェーンケースの色を塗ろうと決心。

ガス室を後ろにすると、左は手すりの取付部に干渉し、右はヘルメットホルダに干渉するので前側にした。装着前は変かと思ったけどそうでもないので安心。


ここにはサス廻りの干渉部チェック画像があります。

GAZIの原寸大コピーでチェックしたら干渉していた部分。NTCはGX250用の専用設計かと思うくらいぴったりと装着できた。左右とも2mmくらいの隙間でギリギリセーフ。

ここでも再度、来週はチェーンケースの錆落としと塗装をしようと決心。

バネのプリロードと全長をセットしていてちょっと問題。バネのセットはフックスパナが2本付属していたので問題なく出来た。その後全長をセットしようとするとロックナットの2面巾が18.5mmと微妙な値。しかもアルミなので横着して19mmを使ったら角を少し舐めてしまい、結局モンキーで緩めるはめに。

ロックナットが緩んでも次の問題が。。。左は良かったけど右のロッドエンドがスムーズに回らない。ここもアルミ製なのでかじり付いたかと思ったけど、5-56をかけてゴニョゴニョやったら回ってくれた。一度分解してタップ&ダイスでさらえて・・・と思ったけど、めんどくさいし分解中に焼き付いたら困るので止め。

10万のオーリンズがこれなら怒るけど、18,000円なら形があるだけで許す(^^)。


で、走ってみてどうかというと悪くない。スプリングは純正と良く似た感じで硬いとか柔らかいとかは感じない。ダンパーは少し硬いと感じたけど、今まで抜けたダンパーに乗っていた人間の感想なので全くあてにならない(笑)。

とりあえず私の目的には合致したような感じなので大満足。あとは耐久性がどうかだけど、パッケージには日本のNOK製オイルシールを使っていると書いてあったので良いんじゃ無かろうかと。まあ、他の部分から漏れるかもしれないけど。

長井鶴のコースや赤木峠を走ったときの感想。ちょっと前にスイングアーム支点の整備もしたせいか、リヤは硬いけど良く動いて居る感じ。その反動かフロントサスの動きが悪いような気がし始めてしまった。うーーん、古い単車はきりがないなぁ。


その後の経過。動きが良くなったのはスイングアームピボットの焼き付きをO/Hしたからみたい。サスの動き自体は純正の方が同じ道でも大きなストロークで動作している。NTCはプリロードを見る辺りでは軽く動いているから、硬い方のスプリングが私の体重に合ってないかもしれない。純正がフルストロークする道でもNTCはフルストロークしないから。

最初にダンパーが硬いと感じたけど、これは2段目のスプリングが硬いのであってダンパーはそれほど硬くも無いような感じ。凹凸のある路面では上下動の収まりが純正よりも悪い印象を受けるときもある。しかしこれはスプリングが硬くてストロークを有効に使えて無いのが原因かもしれない。

まあ、サスペンションは良くわからん。とりあえず錆が無くなったし、どうにも成らんくらいの不具合は無かったので良しとする。


その後フロントのオイル粘度を変えてみたり、ちょこちょこ弄ってなんとなくまとまったような気がするけど・・・

バネレートは純正と大きくは変わらない感じがしてきた。プリロードの調整で何とかなる範囲。フロントは何とか良い感じになってきたけどリヤサスは中途半端なまま。

純正は縮み側のダンパーはほとんど効いて無くて伸び側は結構ダンパーが効いている。それに対してこのサスは伸び縮み両方共に緩ーくダンパーが効いているんじゃ無いかと感じ始めた。速い突き上げに対してはドンッと来るけどフワフワの収まりはあまり良くない。


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