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オシロ用プローブを作る (自作抵抗線同軸プローブの波形)

使用したのはRG-174の心線を0.35mmのニクロム線に入れ替えた「自作抵抗線同軸ケーブル」を使ったプローブです。それ以外は基本的に50Ω11xプローブと同じ構成です。
ここには自作抵抗線同軸プローブの画像があります。 ケーブル長は1,000mmで倍率は抵抗の関係で11x。そのために入力はすこし変則的な11MΩ/11pFとなります。容量は秋月の微小容量計での測定です。
回路図はこんな感じです。
ここには自作プローブの回路図があります。
抵抗線同軸の容量が少なかったので、今度は補正ボックス内にコンデンサを追加してみました。ここをトリマにすれば、よく見るイメージに近くなります。


100kHzの矩形波を測定した例です。 ここにはオシロスコープの画面データがあります。
1.5MHzの矩形波を測定した例です。 ここにはオシロスコープの画面データがあります。
3MHzの矩形波を測定した例です。 ここにはオシロスコープの画面データがあります。
6MHzの矩形波を測定した例です。 ここにはオシロスコープの画面データがあります。
12MHzの矩形波を測定した例です。 ここにはオシロスコープの画面データがあります。
24MHzの矩形波を測定した例です。 ここにはオシロスコープの画面データがあります。
3D-2Vをそのまま使ったプローブに比べると、オーバー/アンダーシュートやリンギングの抑制効果は劇的です。全ての面で秋月の200MHzよりも良いような気さえします。抵抗線同軸ケーブルの自作は意味があったと言えるでしょう。

一つだけ気になるのは立ち上がりがはっきりと遅くなっていることです。他と比較するとプローブのみで7nsくらいかかっているように見えます。これは一般的な換算で言えば50MHz帯域に相当します。

計算上の帯域が狭くても良いのですが、リンギングが減ったのは抵抗線のおかげではなくて立ち上がりが遅くなったせいだと言う疑惑が残ります。これを解明するためには補償回路についてもう少し調べて、立ち上がりが早くなるような調整をしてみる必要があります。


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