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住田修に勝った!

6月29日に広島ビッグアーチでオリンピックデーランという催しがありました。JOCの説明によれば「誰もが参加しやすい5km程度のジョギングで、オリンピック選手と一緒に走ることにより、スポーツの楽しさとオリンピックの基本精神を理解していただくことを目的としています。」とのことです。

当日はスポレク2002関連の各種スポーツ振興イベントも有って面白そうなので、午前中しか時間が取れなかったのですが家族と近所の子供を連れて行ってきました。

会場では各種のスポーツの体験が出来るようになっています。うちの子は一目散に自転車のコーナーに走って行きました。そこにはロードとピストと24インチのロードが有り、24インチのロードには希望する子供を乗せてくれるようです。

私が到着した時、真ん中の息子が24インチのロード(なんとチェレステカラーのビアンキ!)に乗って競技場を一周しようとしていました。なんと太っ腹な係員でしょう。私は転倒して壊してしまったことを想像して、帰ってくるまでハラハラドキドキしていました。

私もなにかやってみようと周りを見渡すと、スマートで美形のお姉さんがグラススキーを並べています。体験スポーツはコレに決定です。柔らかい靴を履いてつま先だけのビンディングをスキーに固定してもらい走り出します。

残念ながら説明は別のオヤジでした。話しながら1周していると、スマートな女性はノルディックオリンピック選手の夏見円選手だと言う話。そう言えば芸北国際所属の選手がオリンピックに行ったよな・・・と思い出します。(今はチチヤス乳業所属みたいです)

1週して帰ってきて、夏見選手の所へ行きます。最初はTシャツにサインをもらおうと思ったのですが、誰もマジックを持っていなかったので、「足ほっそいですねぇ!」とか馬鹿な話をして握手をしてもらいました。ミーハーで嫌なオヤジで御免なさい・・・と思いましたが、オリンピック選手ならこのくらいの試練に耐えるべきだと思い直しました。


そうこうしているうちにデーランのスタートです。デーランには先ほどの夏見選手も自転車の住田修選手も参加しています。参加者は2,000名くらい居て、小中高のスポーツ関連クラブが沢山参加しています。コースはアップダウンの激しい3kmのコースです。

ゲスト選手はゆっくりと走るはずなので、住田選手と一緒に走って「この坂なら53×19くらいですかぁ?」などと話す予定だったのですが、スタート直後に最前列にいた中学か高校のクラブの連中が猛ダッシュして行き、後ろをオヤジランナーが追いかけ始めたので私の気持ちも変わってしまいました。 負けられない・・・

急にアスリートモードになり前にいる子供をかき分けてダッシュします。一人、また一人と前を行く子供とゲスト選手を追い越して行きました。1km地点までは抜けましたが、後はもう抜くことは出来ません。アップダウンの有るコースを、中高生に離されないように必死で走ります。

登りではたぶん心拍数180くらい行ってます。心肺の限界です。下りでは意外と中高生のペースが上がりません。先の短いオヤジは転倒も膝の故障も怖くありません。同じ心拍数でガンガン行くと3人追い越せました。そのままの順位で競技場に帰り死にそうな顔でゴールしました。結果は12位でした。

私の前にはマジの中高生しか居ません。中高生11名には負けたけど本気モードのオヤジには勝ちました。ハハハ。競争では無いのに馬鹿な私です(笑)。住田選手との自転車の話も、夏見選手とのスキーの話も、自分からキャンセルしてしまいました。

住田選手には勝ったけど、なんとなくもの悲しいオリンピックデーランでした。夏見選手と握手した右手を握りしめ、帰路につきました。


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