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自転車にGPSを取り付ける(その2)

前回のRAMマウントを使用したロードレーサーへの取付方法ですが、カッコ悪いのと質量増加が甚だしいので改良してみました。バイクやMTBの方にはRAMのままでも評判が良いのですが、やっぱロードはね・・・

ここには自転車にGPSを装着した写真があります

ブラケットを取付易くするためにステムを交換しています。ハンドルクランプが4本締めのタイプです。このタイプの定番はDedaのニュートンらしいのですが、旧日本人体型の私には使える長さが有りません。仕方ないので庶民の味方TNiの安くて短い製品を購入しました。

今回のコンセプトはロードらしいストイックさと機能美の融合です。速度や距離のデータはGPSだけに任せ、サイクルコンピュータは外しました。空気抵抗を減少させるためにステムの延長線上にGPSを設置します。この位置はハンドルよりも前に出ることから、受信感度と視認性も向上します。

質量面でもかなり改善されました。RAMマウントのUボルトセットを素直に使った場合、質量増加は261gも有ります。純正品はわずかに30gの増加で済みますから、いくら汎用性と丈夫さを考慮しても、ロードレーサーでは受け入れ難い数値でした。今回の改良型は増加が98gで済んでいます。

デザイン的にも何とか許容範囲と思います。こないだ一緒に練習した海兵隊員たちも口々に「格好いいぜ!」言ってくれました(私のヒアリング能力がまともならば・・・)。


手前からの撮影です。ステムのキャップ取付ボルトを長い物に交換し、アルミのスペーサを間に入れてメインのアルミ板を締め付けています。そのアルミ板上にRAMのeTrex系ホルダを取り付けています。

ここには自転車にGPSを装着した写真があります

ハンドルの固定力に関係するボルトの締め付けに関しては、間にスペーサをかませて締め付けているだけなので、オリジナルと同等の締め付け力が得られていると考えられます。したがってこの改造により締め付け力が弱くなる事は有りません。

アルミ板のメイン部材に関してはt=3.0mmを使用しています。現時点でA1080系を使っていても強度に問題は有りませんが、最終的にはA5052程度で綺麗に作り直すと、もっと安心できるでしょう。

RAMのホルダはeTrexに対して多少のガタが有ります。これがロードで走っていると気になることが有るので、実際の使用時はeTrexの傷つき防止も兼ねて1.0mmのスポンジラバーをeTrexの各角にセロテープで貼り付けています。

アルミ板の弾性のおかげと思われますが、振動による電源断は発生していません。基本の対策として電池ケース内はスポンジラバーで電池のガタ防止と電極に接点グリスの塗布はしています。

このブラケットは自分自身かなり気に入っています。久しぶりの自画自賛です。


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