RIGHT STUFF, Inc.

eプラグ-A型の組立説明書


必要な材料と工具

・eプラグ-A型キット
・4芯又は3芯のケーブル(仕上がり外径4mm)
・圧着工具(0.2-0.3mm^2程度)又は先の細い半田鏝とラジオペンチ
・No.1用プラスドライバー
・ナイフ
・ニッパー
・ワイヤーストリッパー
・接着剤
・粘土
・小型バーナー、ライター、ドライヤー
・ピンセット、ケガキ針


組立方法

ここには説明画像があります。 4個の電極を写真のように90度に曲げます。

この作業は一番GPS側になる部品の溝と爪を使うと上手に作業できます。


ここには説明画像があります。 ケーブルの被覆を剥きます。

写真は-をクロ、GPSから外部への信号出力をミドリ、外部からGPSへの信号入力をシロ、電源+をアカにして配線する例です。

信号のみの3芯ケーブル使用時は写真のアカに相当する線は不要です。


ここには説明画像があります。 電極を圧着します。

圧着工具が無い場合は先端を半田付けした後、被覆部の圧着をラジオペンチなどで済ますことも出来ますが長期間の振動に対する信頼性は落ちます。

先端の圧着もラジオペンチで行った場合、振動に対する信頼性も接触に対する信頼性も落ちます。


ここには説明画像があります。 電極をプラグ本体に組み込みます。

電極の向きやケーブルの取り回しに注意してカバーや固定ねじで挟まないようにします。

必要に応じて内部を接着剤で固定すると信頼性が向上します。

接着剤はセメダインスーパーX等が楽に作業できます。


ここには説明画像があります。 カバーをかぶせて下側からビスで固定します。

固定後にケガキ針やピンセットの先などを使って電極の並びと出代を調節します。この作業は接触不良や電極のめくれを防止するために重要です。

GekoやeMapで使う場合やeTrex系でも突起がじゃまになる場合は切断してください。


ここには説明画像があります。 付け根に熱収縮チューブをかぶせます。ケーブルの先に別のコネクタが既に付いている場合はチューブを先に通しておきましょう。

この部分にも接着剤を付けておくと信頼性が向上しますが、配線を間違った時の分解は出来なくなります。

熱でプラグの薄い部分が溶けるので、粘土で保護してから加熱します。


注意点

・最低でも各信号の意味や相手機器の規格を調べてから接続してください。間違った接続はGPSや相手機器に致命的な損傷を引き起こす可能性があります。

・eTrex、Geko、eMapの電源入力は3.0V±5%の安定化されたものを準備してください。無負荷で3V以上を出力するACアダプターなどは使えません。電源の規格や配線が間違っていると、機器の損傷だけでなく火傷や火災などの危険性があります。

・無負荷で高電圧を出力しても電源を入れると3Vに落ち着くから良いじゃないか・・・ダイオードや抵抗で落とせば良いじゃないか・・・これも使用してはいけません。
 なぜならこの系列機種のRTCとバックアップ用電気二重層コンデンサ回路には、お節介にも電源から常時高抵抗で給電される回路が用意されているものがあるからです。
 RTCの消費電流は非常に少ないため、たとえダイオードや抵抗を付けていても徐々にコンデンサが充電されて最終的には無負荷電源電圧まで上昇します。そしてRTC回路が破損し、起動時に時刻を取得するやりとりが出来なくなるのでGPSが起動しなくなります。
 こうなると保証期間内であっても有償で基板交換するしか有りません。ここまで行かなくてもRTCや3.3V耐圧のコンデンサとって良いことはありません。
良くわからない人は電源を繋がないか、安定化された電源を用意してください。解る人はDS1672のバックアップ電流25nAを流したときに、汎用ダイオードや150mA消費に合わせ込んだ抵抗でどの程度電圧降下できるか計算してみてください。

・新しいForerunner201やForetrex201の端子配列やピッチはこれと同じです。信号線のみなら押しつけて使用できます。しかし罪な事にこちらは電源が5Vとなっています。絶対に共用したりしないでください。


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